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【バナー作成を外部に依頼】料金の相場や依頼の流れとは?バナーの基礎知識も解説

自社のホームページなどに、バナーを設置したいと思うことは少なくありません。知識や技術があれば自分で作成できますが、デザインに慣れていない方の場合、うまくできるとは限りません。作り方や設置方法が分からない方もいます。

そこで、デザイナーに依頼するという選択肢があります。もちろん、依頼する際は費用がかかりますし、どのように依頼すればいいのか分からない方もいるでしょう。本記事ではバナーの種類をはじめ、バナー作成を依頼する場合の料金相場や流れなどを解説します。ご参考になさってください。

バナーの役割とは?

ところで、バナーとはどのようなもので、どんな役割を持っているのか、ご存知ですか。バナーは多くのホームページに設置してあるため、ほとんどの方は見たことがあるはずです。

他のページへ誘導する

バナーは、日本語で「のぼり」や「旗」を意味します。クリックすることで、他のページに移動できる画像のことです。ホームページ上のさまざまな場所に置かれていて、バナーを設置することで、どこにどんな情報があるのかが一目で分かります。

たとえば、ファッション通販のサイトには、新商品やセール商品、人気商品などのバナーがあります。多くの人が知りたいであろう情報を集めたページに、素早く飛べるようになっているのです。

なお、バナーをクリックすることで移動できるのは、同じサイトの中にあるページだけではありません。関連会社などのサイトのバナーも設置できます。

広告としても活用される

バナーは、広告として活用されることも非常に多いです。たとえば、Yahoo!のトップページを開くと、サイドや上部などにたくさんのバナーが見られるでしょう。何らかの商品やサービスなどを宣伝するバナーによって、閲覧するユーザーにアピールしているのです。

代表的なバナーの種類とは?

バナーにはいろいろな種類が存在します。種類によって、表現できる内容や動きの有無などが違うため、自社のサイトに合うものを選ぶ必要があります。

最も一般的な静止画バナー

静止画バナーは、数多くのサイトで使用されている、一般的な種類のバナーです。静止画という名前の通り、文字や画像などは動きません。デザインによっては目立ちにくく、ユーザーから見つけられない恐れがあります。目立たせるためには、カラフルなデザインや大きなサイズで作成するといった工夫が必要です。しかし、悪目立ちすることは少ないため、サイト全体の統一感を重視したい場合は使いやすいでしょう。

アニメーションバナー(Flash)

Flashを用いたアニメーションバナーでは、文字や画像などにさまざまな動きを付けられます。動きを付けるとサイトの中で目立つため、より多くの人の興味を惹きつける可能性があります。バナーのデザインに力を入れたい方や、オリジナリティを重視したい方などにおすすめです。

ただし、全てのユーザーがFlashのアニメーションを再生できるとは限りません。再生できなければ当然、表示もされないため、誘導や広告の効果は失われます。また、作成には多くの費用が必要になる可能性が高いでしょう。

アニメーションバナー(GIF)

GIFを用いたアニメーションバナーでも、Flashと同じく、さまざまな動きを付けられます。数枚の画像を組み合わせて作成するもので、目立ちやすいです。特にユーザーにクリックしてほしいバナーで使うと効果的でしょう。

ただし、過度にアニメーションを付けると悪目立ちする恐れもあります。ユーザーによっては不信感を持ち、クリックしてもらえないかもしれません。よって、デザインに配慮することが大切です。

利用できるバナーのサイズは?

バナーを作成する際のサイズには、ある程度決まりがあります。たとえば、Google Adsenseを利用する場合、「300×250」がメジャーなサイズです。パソコンからでもスマートフォンからでも見やすいでしょう。

より大きい縦長のサイズとしては「300×600」、横長のサイズには「728×90」などもあります。大きめのサイズを選ぶと、多くの情報を詰め込んだり、細部のデザインにこだわったりもできます。

代表的なファイル形式は?

バナーを作成するのであれば、ファイル形式について知っておくことも重要です。用いる素材に合う形式を選ばなければ、最適なバナーを表示できない恐れがあるので、注意してください。

使用することの多いPNG(ピング)

PNGが得意とするのは、主にイラストの圧縮です。複数回、画像を保存しても、画質が落ちないというメリットを持っています。また、PNGでは背景を透過させることができます。四角形以外のバナーを作りたいときは、こちらを選びましょう。

写真に適したJPEG(ジェイペグ)

JPEGが得意とするのは、主に写真の圧縮です。使用する色の多い細かい写真も、美しく表現できます。大きなファイルを圧縮できることも大きなメリットです。

アニメーションに適したGIF(ジフ)

GIFが得意とするのは、主にシンプルなボタンやアイコンなどです。PNGほどの自由度はありませんが、簡単な透過もできます。もちろん、GIFアニメーションの表現にも使えます。

バナー作成を業者に依頼する際の費用相場

自社のホームページにはどのようなバナーが適しているのか、分からない方もいるでしょう。種類だけでなく、サイズやファイル形式も決めなければなりません。決め方や作り方が分からなくて不安な方は、業者に依頼することをおすすめします。なお、バナー作成を依頼した場合、費用の相場はサイズや種類などによって変動します。ただし、あくまでも相場なので、依頼する場合は必ず確認や問い合わせを行ってください。

サイズによる費用相場の違い

基本的には、サイズが大きいほど費用も高くなります。たとえば、スマートフォン向けのサイトに表示するバナーは、1,000~3,000円くらいです。

「300×250」くらいのものだと、4,000~5,000円程度で依頼できます。「320×250」はメジャーなサイズなので、相場も頭に入れておくといいでしょう。相場が同じくらいのサイズには、「300×50」や「200×200」なども挙げられます。

「728×90」といった大きさのものだと、5,000~10,000円以下で依頼できます。「120×600」なども、だいたいこれくらいの料金です。

「300×1050」のような大きいサイズであれば、10,000円前後が一般的です。

種類による費用相場の違い

サイズだけでなく、種類でも相場は変動します。シンプルな静止画バナーの場合、工程が少ない分料金も抑えられます。一般的には、4,000~5,000円くらいでしょう。

アニメーションを付けた場合、料金は上がる傾向にあります。たとえば、Flashを使ったアニメーションの場合、20,000円ほどかかることも少なくありません。GIFの場合でも、10,000程度はかかります。高い費用をかけてでもアニメーションを付けるか否か、十分に検討することが大切です。

クラウドソーシングで依頼した場合は?

クラウドソーシングで依頼した場合、相場は5,000円~です。会社に依頼した場合と、それほど差はありません。ただし、相手が経験の浅いデザイナーであれば、より低価格で依頼できるケースもあります。

費用相場を左右する要素とは?

費用を左右する要素は他にもあり、具体的には素材やデザイン、修正などが挙げられます。業者によっても異なるため、必ず事前にチェックすることが大切です。

素材の用意を任せると費用がかかる

素材とは、バナーに用いる画像やイラストなどを指します。依頼者の要望に沿った画像やイラストを集めてくれる代わりに、収集費がかかるケースがあります。一般的な素材の価格は、1個につき数百円くらいです。

なお、インターネット上の自由に使えるフリー素材ではなく、専用の写真を用意してもらうのであれば、2,000~3,000円程度の撮影費もプラスされます。必要な素材の数が多いほど費用は高くなるため、気をつけてください。モデルを起用した場合も、多くの費用が必要になる可能性が高いです。

複雑なデザインは高額になりやすい

バナーのどこに文字を配置するのか、どんなフォントを使うのかといったデザインにも費用がかかります。相場は、4,000~10,000円くらいです。シンプルであれば費用は抑えられますが、複雑化すればするほど高くなるでしょう。

特に、工程の多くなるアニメーションのデザイン費は高くなりやすいです。静止画と比べると、だいたい倍の料金になると考えておきましょう。

修正が多いと追加料金が必要

バナーの作成を依頼したとき、一度の提案で希望通りのデザインができあがるとは限りません。依頼内容とずれていたり、細かい修正が必要だったりするケースがあります。文字のサイズや色を変えてほしいといった要望が生まれることも考えられるでしょう。

多くの業者は、数回の修正なら無料で行ってくれます。しかし、気に入らないからといって、何度も修正の指示を出してはキリがありません。納期もどんどん延びていくため、一定の回数以上の修正には費用がかかることが一般的です。

実装もオプションの可能性がある

バナーを作成してもらっても、実際にホームページに設置しなければ意味がありません。しかし、ホームページ作成などの知識がなく、自分では対応できない方もいるでしょう。その場合には実装まで依頼することになるため、その費用を確認しておく必要があります。

費用を抑えるためのポイント

バナーの作成を外部に依頼する際には、なるべくコストを抑えたいと考えるのではないでしょうか。クオリティの高さを保ちながら、できるだけコストカットも目指しましょう。

ただし、あまりにも安すぎる値段では、魅力的なバナーを作ってもらえない恐れがあります。せっかく設置しても、ユーザーにクリックしてもらえないと意味がないので、クオリティとのバランスも重視してください。

修正の指示は詳しく的確に

多くの業者では、一定回数以上の修正をお願いすると、費用がかかります。もちろん、希望に沿ったバナーを作ってもらうためには、多少の修正も必要です。しかし、一度修正してもらった部分を後からまた変えたりするのは効率が悪いと言えます。思いついた修正点を少しずつ伝えていると、修正回数は増え、料金もその分プラスされてしまいます。

修正をお願いするときは、一度の指示で済むように、要点をまとめましょう。メールや電話などで、自分の考えや意図を伝えることは簡単ではありません。文字だけで伝えられない場合は、参考にしてほしい画像を送ったり、自分でイメージイラストを描いたりして、伝えることができます。そうすれば、意図が伝わりやすく、余分な料金がプラスされることはありません。業者側にとっても指示が分かりやすくなるため、ストレスがたまりにくいでしょう。

必要な素材を自分でそろえておく

バナーにはさまざまな素材が必要です。たとえば、通販サイトで使うバナーを作る場合、商品の画像などを用いることになります。先述した通り、業者に素材を用意してもらうと、費用がその分かさみますし、加えて撮影まで頼むならば、さらにコストは膨らみます。

よって、素材は自分でそろえることをおすすめします。もちろん、素材の質が低いとバナーのクオリティも下がるため、工夫は必要です。すでに撮影した商品写真などを転用できる場合は、積極的に活用しましょう。

実際の商品写真ではなく、イメージ画像を使いたいのであれば、フリー素材をダウンロードできるサイトから見つけることも可能です。ただし、サイトによっては用途が限られているものもあるため、十分に注意してください。必ず利用規約を一読しておきましょう。

複数の業者で見積もりを取って比較する

業者に依頼する際は、見積もりを取って確認する必要があります。このとき、すでに持っている要望は全て伝えましょう。特に、料金を左右しやすいサイズやアニメーションの有無は伝えることをおすすめします。ある程度デザインのイメージが固まっている場合は、簡単なイラストを描いて共有しましょう。そうすることで、より正確な費用を把握できます。

一業者だけで見積もりを取ると、その費用が妥当なのかどうかが判断できません。特に、バナー作成が初めての場合、相場とかけ離れた料金を提示されても、違和感を持たないかもしれません。相場を把握するためには、複数の業者で見積もりを取ることです。どの作業にいくらかかっているのかを比較しながら、適切な業者を選びましょう。

できるだけ早めに依頼する

「セールに間に合わせるために、すぐにバナーを用意しなければいけない」といった事情がある場合もあるでしょう。ですが、納期を短くするほど、費用はかさむ傾向にあります。日程に余裕がなければ、制作側は多くの人員を割き、優先して作業を進める必要があります。その結果、特急料金などが上乗せされるかもしれません。

できる限りコストを抑えたいのであれば、早めの依頼を心がけましょう。日程に余裕があれば、打ち合わせにも時間をかけられます。丁寧な打ち合わせを行うと、イメージを共有しやすくなり、修正を減らすことにもつながるでしょう。

バナー作成を依頼するときの流れ

実際にバナー作成をお願いするとき、どのように進めればいいのでしょうか。流れを知っておけば、スムーズに依頼できるでしょう。

業者選び

業者を絞り込む前に、重視するポイントについて考えることをおすすめします。たとえば、料金の安さや過去の実績、依頼できる作業の内容などが挙げられます。

特に、依頼できる作業の内容はよく確認してください。素材の撮影をお願いしたいと思っていても、業者によっては対応できない可能性があります。実装などの作業をお願いしたい場合も、あらかじめ問い合わせておくことが大切です。

選び方で迷ったときは、いろいろな業者のホームページにアクセスして、実績をチェックしてみましょう。どのような雰囲気を得意としているのか、どんな業種のバナーを手掛けたことがあるのかといった情報を得られます。有名な企業との取引実績があれば、信頼度の判断基準にもなるでしょう。

ある程度絞り込めたら、相見積もりを取って、最終的にお願いする業者を決定します。業者選びでは、問い合わせたり見積もりを取ったりするときの対応もチェックすることが大切です。たとえば、問い合わせのメールへの返信が遅いようならば、契約後の連絡もスムーズに進まないことが考えられます。ちょっとした確認にも時間がかかり、効率が悪いでしょう。電話対応が雑だと、相手への不信感で、不安になるでしょう。

担当者との打ち合わせ

契約を結んだら、担当者との打ち合わせが行われます。イメージ通りのバナーを作ってもらうためには、打ち合わせがとても重要です。さまざまな要素について、詳しく話し合ってください。

たとえば、サイズを決めなければデザインの工程に進むことができません。明確なサイズが分かっていれば、そのまま伝えます。分からなければ実際にホームページを見せて、バナーを設置したい位置を説明します。

使ってほしい素材があれば、データを用意します。商品写真やイメージ画像などを渡すことで、デザインを決めやすくなります。

全体的なイメージを共有する作業も必要です。特にバナーをクリックしてほしいユーザーの性別や年代を伝えることで、デザインの方向性が決まります。ターゲット層は、想定する職業やライフスタイルなども決めて、担当者が明確にイメージできるように工夫しましょう。

文字を入れたいときは、分かりやすさを重視しましょう。小さい画像に文字を詰め込むと、分かりにくいバナーになりかねません。業者に文言を考えてもらう場合は、一般的に追加料金がかかります。

話し合いのときに、納期も決めておきます。自分の希望を伝えつつ、相手の事情も考慮することが大切です。納期が短すぎるとクオリティが落ちる恐れもあるため、注意してください。

納品前の確認

完成したバナーが納品される前に、一度確認します。伝えた要素が盛り込まれているか、サイズに間違いがないかなどをチェックします。直してもらいたい箇所があれば、納品前に修正をお願いしましょう。

納品してもらう

修正も完了して、最終チェックが終われば納品してもらいます。なお、料金を支払うタイミングは業者によって異なるので、事前に確認してください。納品前に、料金の一部を支払うケースもあります。

どんな会社に依頼できる?

バナーの作成を注文できるのは、主にデザイン制作系の会社です。いくつかご紹介しましょう。

バナートーキョー

バナートーキョーは、バナーや動画制作といったデジタル広告を専門とする会社です。その特徴は、一定の範囲と期間内の場合、無制限で修正に対応してもらえることです。納得のいく作品を納品してもらうことができるでしょう。複数個の依頼もできるため、新たにホームページを開設したいときなどにも便利です。

横と縦が合計900px以内の静止画バナーを発注した場合の料金は、6,500円です。同様のサイズで、簡易的なGIFアニメーションを付けると、8,500円になります。他にもさまざまなサイズやセット料金などがあるため、依頼の際にはあらかじめ確認してください。ホームページでは、いろいろな種類やサイズのバナー作品を見ることができます。担当者にイメージを伝える際の参考になるでしょう。

公式ページ

バナラボ

バナラボは、バナーデザインに特化したサービスです。10年以上の実績を持っており、これまでに手掛けたバナーの業種は多岐にわたります。実際の事例も確認できるので、一度ホームページを見ることをおすすめします。

急な依頼にもできる限り対応可能としています。スケジュールの空き具合によって、最短で当日中に納品してもらえるのは、特筆すべき点です。しかも追加料金がかからないので、急いでいる方にはぴったりでしょう。ただし、依頼する量やスケジュールによって異なるため、事前の相談が必要です。

横と縦が合計800px以内のバナーを依頼した場合、料金は一律3,300円となります。バナーを載せる媒体に応じたセットなどもあり、費用は分かりやすいと言えます。GIFアニメーションを付けたい場合の料金については、問い合わせが必要です。

公式ページ

EBA株式会社

EBA株式会社は、バナー作成やバナー広告などを行っている会社です。コーポレートサイトやネットショップなど、サイトの種類に沿ったデザインを提案してもらえます。サイトとバナーの統一感や、全体的な雰囲気を重視したい方にぴったりでしょう。バナー広告について相談したい方にもおすすめです。

これまでに10万本以上の実績を持っており、経験も豊富です。実際のバナーの制作事例は、ホームページからチェックしてみてください。料金は、ヒアリング後の見積もりで確認できます。

公式ページ

クラウドソーシングを活用する

会社ではなく、個人に依頼したい場合は、クラウドソーシングも活用可能です。たとえば、クラウドワークスでは、ネットショップやオンラインスクールなどのバナー作成が多数募集されています。バナー作成が得意な人に仕事を依頼したり、コンペ形式で作品を募集したりできます。一般的には、会社に発注するよりも安く済むでしょう。

仕事を依頼する際は、過去の実績やプロフィールなどを見て、慎重に判断することが大切です。業務内容や納期の相談も、丁寧に行いましょう。

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