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【知っておくと安心!】イラスト制作を依頼するときの注意点と相場

チラシや広告、ウェブサイトなどで使用するイラストを、イラストレーターに依頼したいと考えたとき、どのように依頼するといいのか、どこで依頼できるのか、料金の相場や注意すべきことは何かをまとめました。

イラストを依頼するときの流れ

イラストレーターへイラストを依頼してから納品されるまでの一般的な流れを、時系列で大まかにまとめると次のようになります。

依頼内容をまとめる

どのようなイラストを依頼したいのか、イラストレーターへ伝えるべきことを具体的にまとめることからスタートします。完成イラストが希望とズレてしまうのを防ぐため、「○○のようなイメージ」「○○のような雰囲気」といったような抽象的な表現は避けましょう。

イラストレーターにイラスト制作が可能かどうかを相談する

イラストレーターへ依頼内容を伝え、予算やスケジュールを含めたその内容で受けてもらえるかどうかを相談します。この時、依頼先を1つに絞って進めても構わないのですが、複数の見積もりを提示して比較した方が、より良い依頼先を見つけやすくなります。

詳細に依頼する内容を互いに確認して、正式に依頼する

依頼内容を参考にイラストレーターが出した見積もりや条件などに特に問題がなければ、正式に依頼します。依頼するイラストの内容をより細かく取り決め、スケジュールも設定します。

ラフ案・下絵でイメージと合っているか確認する

ラフ案とは試し描き、下絵とは実際に線を入れて描いた着色前のものを指します。イラストレーターが出してきたラフ案や下絵が、依頼するイメージと合っているかどうかを確認します。

ラフ案・下絵が通り、実際に着色する段階に入ると、大きな修正は時間がかかりとても難しくなってしまいます。特に完成間近での大幅な変更は、描き直しと同じでイラストレーターにとって大変な負担となってしまうので、修正の回数が増えてしまうことを防ぐためにも、ラフ案や下絵の状態で、しっかりとした確認と打ち合わせを行うことが必要です。

修正内容を伝える際にも、「○○のような感じ」というような漠然とした表現ではなく、どこをどのように直してほしいのか、明確に伝えましょう。

完成したイラストを確認する

ラフ案・下絵に問題がなければ、イラストレーターは仕上げの段階に入ります。イラストが完成したら、依頼者は手元に届いたイラストの最終確認を必ず行いましょう。色の変更など、もし修正してほしい点があれば伝えます。

納品される

仕上がったイラストに問題が無ければ、これで完成となり、納品されます。必ず納品されたイラストを確認して、修正をお願いした場所はきちんと直されているか、サイズやデータ形式は合っているかを確かめましょう。

最終確認が済んだら、その旨とお礼をイラストレーターに連絡し、依頼完了となります。

イラストを依頼するために伝えるべきこと

依頼から完成、納品までの流れがスムーズに進むかどうかについては、依頼の仕方が大きく関係してきます。不手際はスケジュールの遅れやイラストのクオリティの低下に繋がりかねません。イラストレーターが、依頼者のイメージどおりのイラストを制作しやすくなるように、依頼するとき伝えるべきポイントをまとめました。

依頼したいイラストの具体的なイメージと数

イラストを依頼するときは、イラストレーターにどのようなイラストが欲しいのか、できるだけ具体的なイメージを伝えることがポイントです。

例えば人物のイラストであれば、どのような表情が欲しいのか、顔だけなのか、全身なのかということを伝えましょう。そのほかにも、題材にしてほしいものやイメージカラーなども、イラストを制作する上で重要な情報なので、しっかりと指定しておきましょう。

また、イラストは何点必要なのかということも、料金の違いに繋がるので、忘れずに伝えましょう。先ほど挙げた表情など、「怒った顔と笑った顔」というように何パターンか作ってほしい場合も料金が変わってくることがあるので、事前の確認が必要です。

イラストを使用する目的・場所・期間

イラストを制作するときに、重要な情報の1つとなるのが、イラストの使用目的や使用する場所についてです。

ウェブサイトで使うのか、広告やポスターで使うのか、雑誌で使うのかなど、どのような使い方をするのかによって、イラストのデータ形式が異なります。制作途中で変更するようなことは避けましょう。修正に時間がかかったり、追加料金が発生したりする可能性もあります。

使用する場所や期間によって料金が変わることもあるので、その点からもイラストレーターへ正確に伝えることがポイントとなります。

イラストのサイズと解像度

コンピューターで制作しているイラストは、簡単にサイズ変更できそうな印象がありますが、実際には大変難しい作業になります。特に大きくすることは、イラストがぼやけてしまい、使い物にならなくなってしまうこともあります。

そのようなことを防ぐためにも、使用目的や場所に合わせた、正確なサイズを指定することがポイントです。縦横の大きさを「ピクセル」もしくは「センチメートル」で伝えましょう。チラシなどの紙に印刷するのであれば、A4など用紙の大きさでも分かりやすいです。

また、解像度についてですが、使用場所によって適切な解像度は異なってきます。ウェブサイト用のイラストであれば72dpiで構いませんが、それを印刷して使うとなると、とても粗くなってしまいます。カラー印刷用であれば300dpi以上、モノクロ印刷であれば600dpi以上あるとよいでしょう。

解像度についてよく分からない場合は、イラストレーターに使用場所を伝えておけば、適切な解像度で制作してもらうことができます。複数の場所で使う場合にも、その旨をしっかりと伝えておきましょう。

納品するイラストのデータ形式

画像のデータ形式には様々なものがあります。それぞれに異なる特徴があり、用途によって使い分けられています。「ai形式」「pdf形式」「psd形式」「jpeg形式」などは、チラシやパンフレットのような印刷物によく使われるデータ形式です。先述の4つに加えて、「gif形式」「png形式」などは、イラストやロゴデザインによく使われています。

特別なソフトが必要な形式や、保存すると画質が劣化する形式、アニメーション化できる形式、後から編集が可能な形式など、データ形式によって様々な特徴があるので、どれを指定すればよいのか分からない場合はイラストレーターに相談して、一番合う形式を決めるとよいでしょう。背景を透過させたいなどの条件も、データ形式に大きく関わってきますので、この時に合わせて伝えておきましょう。

イラストの締切日

イラストレーターが依頼内容に沿ったイラストを制作するために、希望する締切日を伝えることはとても重要です。

たとえ簡単なイラストであっても、即席で作り上げるわけではなく、ラフ案を出して修正して仕上げるという過程を経て完成させるので、最低でも3日以上はかかるためです。また、イラストレーターが既に別の仕事を受けていたり、修正が一度では済まなかったりと、思い通りに進まないこともあります。

スケジュールの遅れはイラストレーターの焦りに繋がり、クオリティの低下を招きかねません。早めに依頼することと、余裕を持たせたスケジュール調整が必要です。そのためにも、依頼者は勝手にスケジュールを組まずに、イラストレーターと相談して決めることをおすすめします。

イラストの予算と支払い日

イラストの相場は、依頼先がフリーランスか制作会社か、またイラストレーターの知名度など、様々な要因で異なります。事前に料金を調べられるのであれば調べて、予算を提示するとよいでしょう。一般的に、制作会社は比較的高めで、クラウドソーシングを利用すると安くなります。

支払い方法や支払い日も、事前に決めておくことでトラブルの防止になります。支払い方法は銀行振込が一般的ですが、支払日は月末締めの翌月末振込のところもあれば、即日振込のところもあります。事前にしっかりと確認しておきましょう。

イラスト制作を依頼するところ

イラスト制作を依頼する先は、大きく分けると以下の3つがあります。それぞれ特色がありますので、メリットとデメリットをよく検討した上で選ぶことをおすすめします。

フリーランスのイラストレーター

フリーランスのイラストレーターに依頼するメリットは、他では見られない独創性のあるイラストを制作してもらえるという点です。しかし、能力差が大きく、優秀なイラストレーターを探すのが困難である点は、デメリットと言えるでしょう。

フリーランスのイラストレーターに依頼するには、イラストレーターを探すというところから始めます。探す方法としては、閲覧数やフォロワー数などで認知度を計りやすいという点で、ウェブサイトやSNS、pixivなどが挙げられます。

公開されている作品をチェックして、求めるイメージに近いテイストのイラストを描くイラストレーターが見つかったら、直接問い合わせてみましょう。

クラウドソーシングの利用

クラウドソーシングを利用してイラストを依頼するメリットは、必要な技術を持った人を採用することができるため、育てる時間やコストが抑えられる点です。しかし、それは社内に人材が育たず、外注に頼らざるを得ないというデメリットになるとも言えるでしょう。フリーランス同様、能力差があるという点にも注意が必要です。

クラウドソーシングサービスには、「総合型」「特化型」の2種類があります。総合型は人材の登録数が多く、様々な分野の依頼に幅広く対応できるという特徴があります。特化型はプログラミングや翻訳など専門知識を持つ人材が登録していて、特定のジャンルに強みを持つのが特徴です。

総合型は多くの人材を集めるには最適ですが、専門的な能力の必要な依頼に対応できる人材を探すのは難しく、逆に特化型は求めている能力や深い知識を持った人材を見つけるには最適ですが、人数が必要な場合は集めるのが難しいなど、それぞれメリットとデメリットがあります。イラストの内容に合うサービスはどちらかをよく考えてから、依頼先を選びましょう。

制作会社の利用

イラストの制作会社に依頼するメリットとして、料金設定がはっきりとしていて、契約面でのトラブルの心配が少ないという点が挙げられます。また、制作会社にはイラストレーターが複数在籍しているので、イラストをたくさん仕上げてほしいという依頼や、短い納期の依頼にも対応しやすいのもメリットと言えるでしょう。デメリットは料金で、比較的高めであることが多いです。

制作会社によって、得意なイラストの系統は異なります。イラストを依頼するときには、必ずウェブサイトの制作事例を参考にして、依頼したいイラストのテイストに合っているかどうかを確認しましょう。

イラストを依頼するときの相場

イラストの制作料金は、日本イラストレーター協会や日本グラフィックデザイナー協会では一定の基準が定められています。また先ほど説明した「フリーランス」「クラウドソーシング」「制作会社」ではそれぞれ相場は異なるので、一般的な相場と比べられるよう、以下にまとめました。

イラストの種類

イラストと一言でいっても様々な種類があり、制作料金も異なります。料金相場について説明する前に、まずイラストの種類を簡単に説明します。

  • カット:ワンポイント的に用いられる小さなイラスト(10cm角以内くらいが目安)
  • テーマ:広告やウェブサイトなどでメインで用いられる大きなイラスト

イラストの制作料金は、一般的に大きくなるほど高くなります。またそれだけではなく、モノクロかカラーか、イメージ画か人物画か、抽象画か写実画かなど、内容によっても大きく変わります。

イラストレーターや制作会社などが提示している料金表を見ても、求めているイラストがどれに当たるのか分からない場合は、依頼前によく確認することをおすすめします。

イラストの料金の基準

イラストの料金相場を知る前に、もう1つ知っておきたいのは、どのようにして料金が決められるのかということです。先ほど「イラストの相場は、依頼先がフリーランスか制作会社か、またイラストレーターの知名度など、様々な要因で異なる」と述べましたが、もっと詳しく説明すると、以下のようなことを総合して判断されます。

  • 依頼者の規模や予算
  • 一般的な相場
  • イラストレーターの認知度・経歴
  • コスト・制作時間・サイズ
  • 使用する場所・期間・数
  • 著作権や版権

イラストレーターの認知度が高く、世間への影響力があればあるほど、イラストの価値が上がるため、料金の基準に大きな影響を与えます。経歴も同様で、個性的で他にはないテイストであったり、ある分野に特化したイラストのクオリティが高かったり、そのイラストレーターにしか描けないイラストは価値が高くなります。

またコストとは、そのイラストがアナログで制作されたものであろうと、デジタルで制作されたものであろうと、必ずかかってくるものです。アナログであればペンや絵の具や筆など、デジタルであればパソコンやペンタブなどが必要で、中にはとても高額なものもあります。

依頼する際は、料金設定を参考に安さを求めて決めるのも1つの方法ですが、数カ所に相談して見積もりを出してもらい、様々な点を比較しながら、予算内でよりクオリティの高いイラストレーターを探す、というのもおすすめです。

一般的なイラストの料金相場

イラストの依頼する際、日本イラストレーター協会(JAI)や日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が定めている料金相場をまとめると、以下のようになります。

イラストの種類 料金相場(円)
カット(モノクロ) 3,000~5,000
カット(カラー) 5,000~10,000
テーマ(モノクロ) 30,000~
テーマ(カラー) 50,000~

同じカットでも、イラストの制作にかかる手間(立体感のあるなしや、写実的か水彩画風かなど)によってランク分けされており、例えば人物画であれば、体のどこまでを描くか、背景があるかないかなどでも料金が異なります。

ここに挙げている以外の様々な種類のイラストに関しても細かく定められ、表で分かりやすくまとめられているので、実際に依頼した時に提示された料金が高いか安いかを判断する、1つの基準にするとよいでしょう。必要な方は各協会のウェブサイトをご参照ください。

フリーランスの料金相場

依頼内容やイラストレーターの能力にもよりますが、カラーのカット1点で3,000円から5,000円となり、料金相場は比較的安くなります。独創性のあるイラストを注文しやすいため、キャラクターイラストのデザインを依頼されることが多く見られ、その場合の相場は10,000円から50,000円となります。

フリーランスのイラストレーターは、能力差があるため実績などの確認が必要であるというデメリットがありますが、料金が安いので気軽に依頼することができるという点はメリットだといえるでしょう。

クラウドソーシングの料金相場

クラウドソーシングを利用して依頼した場合の料金相場は、各サービスによって差はありますが、2,000円くらいから、実績のあるイラストレーターの場合は20,000円から30,000円くらいになることもあります。

同じクラウドソーシング内でも、登録しているイラストレーターにそれぞれ特徴があり、料金も異なるため、依頼するときにはいきなり1つに絞らずに、幅広く比較検討することをおすすめします。

制作会社の料金相場

制作会社に依頼する場合の相場は、以下のとおりです。

イラストの種類 料金相場(円)
カット(モノクロ) 3,000~8,000
カット(カラー) 5,000~20,000
テーマ 80,000~

会社の規模によっても料金は異なりますが、一般的な相場や「フリーランス」「クラウドソーシング」よりも高額であることが多いです。

ただし、先ほどメリットとして挙げたとおり、多数のイラストレーターが在籍しているため、1.2倍から1.5倍の特別料金を支払って通常より早く仕上げてもらえるなど、様々なプランが用意されています。

また、幅広い分野への制作対応が可能なため、ウェブサイト全体のデザインを含めたイラスト制作など、大きな案件の依頼もしやすく、その場合は300,000円から600,000円くらいとなることが多いです。

イラストを依頼する際の注意点

希望するイメージを共有する

イラストを依頼するときは、「可愛いイラストを描いてほしい」などの漠然とした伝え方では、イラストレーターが依頼者の希望どおりのイラストを制作するために何度も修正が必要になるなど、多くの時間がかかります。そのような事態を防ぐためにも、依頼するときには、具体的なイメージを依頼者とイラストレーターが共有することが重要です。

イラストのテイストについては、言葉や文字だけでは伝えにくいものです。確実に伝えるには、依頼者が検索サイトでイメージに近い画像をいくつか探して、参考用に用意しておくことをおすすめします。

また、絶対に譲れないというこだわりポイントも、しっかりと伝えておくことが大切です。例えば、「テイストはアメコミ風で描いてほしい」「色は○色系でまとめてほしい」「手に○○を持たせてほしい」などの情報は、確実に共有しておきましょう。ただし、いくらこだわりであっても、「参考用の画像と全く同じように描いてほしい」というような依頼は、著作権違反になる可能性がありますので避けましょう。

制作料金を細かい点まで確認する

イラストの料金は、背景の有無や大きさなどの内容や、何点必要かなど、制作の難しさによって異なります。そのほか、修正回数が無制限のところがあれば、制限があったり、追加料金が発生したりするところもあります。

また、紹介割引や継続割引など、依頼の方法によって値段が変わるなど、依頼先によって料金プランは様々なので、トラブルを防ぐためにも、最初にしっかりと確認しておくことがとても大切です。

著作権・版権について確認する

イラストには著作権・版権というものがあります。どのようなものかを簡単にまとめると、以下のとおりです。

  • 著作権:制作した作品のことを「著作物」、作品を制作した人を「著作者」、著作者に与えられた権利を「著作権」といい、法律によって定められています。
  • 版権:「出版権」のことを指し、著作権を持つ人が、著作物を出版する権利のことをいいます。

著作権を依頼者が買い取る契約を結ばない限り、イラストの著作権はイラストレーターが所有しています。そのため、たとえ依頼者であっても、そのイラストを自由に使用することができるというわけではなく、使用できる範囲は契約の範囲のみに限られます。

勝手に契約した内容以外の目的にイラストを使用する(二次利用)と、場合によっては懲役刑に処されたり、罰金が科せられたりする可能性があります。イラストをその後も使用したいと考えているのなら、契約の段階でしっかりと使用範囲の取り決めを行いましょう。そのためにも、使用目的を最初に伝えることが、とても大切です。

また、著作者であるイラストレーターは、制作したイラストを、SNSや自分のウェブサイト、営業用の資料などで公開することができます。この点についても、公開する時期やそのときに添える宣伝用コメント、サイズや数などを決めておくとよいでしょう。イラストレーターにとってだけではなく、依頼者によっても宣伝効果が期待できます。

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