LINEは、メッセージアプリの中でも多くの人が利用しています。会話の中でLINEスタンプをよく使うという人も多いのではないでしょうか。LINEスタンプにはいろいろな種類があり、無料で提供されているものもあれば、有料で販売されているものまで様々です。
LINEスタンプは、自身で作成することができます。クリエイティブなスキルがあれば、業者へ発注しなくても自社作成できますし、そうでなければスタンプ制作を手掛ける業者へ外注するという方法もあります。どちらの場合でも、LINEスタンプを作成するとイメージ通りに作ることができるので、スタンプが「かゆい所に手が届く」役割りをしてくれます。また、作成したスタンプを販売して、収入を得ることも可能です。
LINEスタンプを作成してみたいけれどノウハウやスキルが全くないという人は、どこから始めればよいのでしょうか。
LINEスタンプを作成するには何を準備すれば良い?
LINEスタンプの作成は、パソコンやスマホで作成したイラストでもOKですし、手書きのイラストや写真などもスタンプにすることができます。最初に準備しておかなければいけないものは、
- LINEのアカウント
- どんなスタンプを作成したいのかというイメージ
- スタンプの素材となるイラストや写真
ぐらいではないでしょうか。
LINEスタンプを販売する際には、最低8枚で1組となっています。もっと数が増えれば、16枚で1セット、24枚、そして32枚や40枚で1セットとして販売もできますが、最低でも8個のスタンプが必要となります。キャラクターなどを使ってスタンプを作成するなら、どんな画像展開にするのかという点も、考えておくことをおすすめします。
パソコンでLINEスタンプを作る方法
多くの人が採用しているのが、パソコンの画像編集ソフトを使うという方法です。ソフトにはいろいろなものがありますが、中にはパソコンを購入した時に最初からデフォルトでインストールされていたものもあるでしょう。特定のソフトでなければLINEスタンプが作成できないということはないので、使い勝手が良く、使い慣れたソフトを使うことをおすすめします。
LINEスタンプ作成によく使われている有料ソフトには、
- Photoshop
- Illustrator
- SAI
などが挙げられます。
ソフト名 | 特徴 |
---|---|
PhotoShop | ・プロが使用する本格的な画像編集ソフト ・写真やイラストの編集や加工ができる ・背景透過などの機能が充実 ・小さなドットの集まりで色や形を表す「ビットマップ画像」を採用 |
Illustrator | ・描画系ソフト ・数値によって色や形を表す「ベクター画像」を採用 ・文字入力が簡単にできる ・イラストや写真のレイアウトがしやすい |
SAI | ・操作がシンプルで使いやすい ・31日間は無料体験期間 ・明確なラインを描けるイラスト作成ソフト ・写真加工には不向き ・MMXテクノロジ―による高速動作 |
有料ソフトの購入が難しい場合には、無料で配布されているソフトもたくさんあります。無料でも機能面ではスペックなソフトは多く、LINEスタンプ作成にも使い勝手が良いものもあります。
ソフト名 | 特徴 |
---|---|
FireAlpaca | ・WindowsにもMacにも対応 ・透過PNGデータでの保存可能 ・使い勝手がシンプル |
GIMP | ・レイヤー機能あり ・Windowsのみに対応 ・エフェクト機能が充実 |
スマホでLINEスタンプを作成する方法
アプリの中には、LINEスタンプを作成することに特化したものがあり、初めてスタンプを作る人でも簡単に使うことができます。
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
LINE Creators Studio | ・Lineの公式スタンプアプリ ・スタンプ作成だけでなく、審査、販売までワンストップ管理が可能 ・イラストにも写真にも対応 |
背景透過 | ・iPhone向けの無料アプリ ・写真をイラスト化する必要あり |
Shuttle Sticker | ・セルフィ―を簡単にスタンプ化 ・アプリは無料、しかしLINE審査申請は有料 ・抜群の操作性、背景透過はワンタップで可能 |
Illustrator Draw | ・Adobeから提供されているイラスト作成アプリ ・細部まではっきり描けて高品質のイラスト作成が可能 |
アイビスペイントX | ・手書きのイラストをカメラで取り込める ・カラーリングや背景透過が簡単にできる |
ソフトやアプリを使わずにLINEスタンプを作成することは可能?
ソフトやアプリを使うことなく、WindowsやMacを購入した時にデフォルトでインストールされている機能を使っても、LINEスタンプの作成は可能です。例えばWindows OSなら「ペイント」という機能、Macなら「プレビュー」という機能などがあります。
シンプルなイラストのスタンプなら、パソコンに最初から搭載されている機能だけで作成することは可能です。しかし、やはりエンターテイメント性や品質という点では、ソフトやアプリを使った場合と比較して劣ってしまうでしょう。特に、LINEスタンプを作成して販売することを考えている場合や、企業やブランドのプロモーション的にスタンプを使うのなら、品質重視ということで、ソフトやアプリを使ったLINEスタンプ作成をおすすめします。
LINEスタンプの画像はどんな仕様?
LINEスタンプを作成する際には、画像のスペックについても理解しておく必要があります。スタンプのサイズを間違えてしまうと、品質が高くても審査落ちしてしまうことがありますし、見た目がイメージと違ってしまうリスクもあります。
LINEスタンプのピクセルサイズは、
画像の種類 | サイズ |
---|---|
スタンプ画像 | 縦は最大320ピクセルx横は最大370ピクセルまで |
スタンプ販売のメイン画像 | 縦と横はどちらも240ピクセル |
トークルーム用のタブ画像 | 縦74ピクセルx横96ピクセル |
と決まっています。
LINEスタンプ用のソフトやアプリを使用する際には、ファイルのタイプを気にする必要はないかもしれません。しかし画像編集ソフトの多くは、ファイルを保存する際に、多種多様なファイルタイプから選択できる仕組みになっているでしょう。LINEスタンプは、ファイルのタイプはPNGのみなので注意しなければいけません。そして、背景が透過されているPNGのみが有効です。もしも審査に申請したPNGファイルが背景透過出ない場合には、残念ながら審査落ちとなってしまいます。
ファイルサイズは、どのスタンプでも1個あたり1MB以下であることが、LINEスタンプの審査基準となっています。この点もきちんと守って、一発審査通過を目指しましょう。
画像サイズは大きめにするのがコツ
どんな雰囲気やイメージのスタンプにするのか、そして必要な画像のスペックも分かったら、いよいよ実際の作成に取り掛かりましょう。失敗しないためには、作成の際にもコツを抑えておくのがおすすめです。
LINEスタンプの画像サイズは規定サイズがあり、縦320ピクセル、横370ピクセルです。それを踏まえた上で、作成の際には画像の大きさは最低でも2倍以上と大きめに作ることをおすすめします。大きめに作成した上で、最終的に縮小すれば、画像の細かい粗が目立ってしまうリスクが少なくなります。
例えば、イラストを150%拡大や200%拡大でコピーしてみてください。実寸大の時の鮮明さが失われて、ボンヤリした雰囲気になってしまうでしょう。LINEスタンプにも、同じことがいえます。大きめの画像サイズで作成し、それをギュッと縮小することで、細かい部分も鮮明でクリアに表現できます。
縁取りでイラストを鮮明にしよう
縁取りを徹底するという点は、スタンプ作りで失敗しないためにぜひ知っておきたいポイントです。LINEスタンプは、背景は透過でなければいけません。イラストの縁取りがあるのとないのとでは、イラストの印象が大きく変わります。縁取りをしておくと、イラストが引き締まった印象になりますし、背景色がイラストと似た色でも、ボンヤリ同化することが少なくなります。
LINEスタンプの縁取りは、黒や白がおすすめです。イラストが黒っぽい時には縁取りは白にすることで、どんな背景でもイラストがはっきり見えます。一方、イラストが白っぽい場合には、縁取りを黒にすることで背景への同化を予防できます。
縁取りの色は、必ずしも黒か白でなければいけないというルールはありません。その他の色でも、審査に通ることは可能です。ただし、審査に通ったからと言って、全ての背景において見やすいかどうかは別問題です。特にイラストと合わせて文字をスタンプにレイアウトする際には、文字もはっきり見えるように縁取りするよう心がけましょう。
スタンプ上の文字やサイズにも注意が必要
文字のサイズや色にも、注意が必要です。スタンプの中には、イラストとともに「おはよう」とか「ありがとう」などの文字が入っているものがたくさんあります。ユーザーにも文字入りのスタンプは人気が高く、ダウンロード率も高くなっています。
しかし上記の通り、文字は色やサイズに注意しないと背景に同化しやすいというと特徴があります。特に模様の背景だと、文字がはっきり見えずに気づいてもらえないという事態も起こりかねます。
LINEスタンプにおいては、文字数はできるだけ少なく抑え、文字のサイズもイラストとのバランスを考えながら見やすいサイズに仕上げましょう。そして、縁取りをしっかりすることによって、スタンプとして読みやすく仕上がります。
作成したLINEスタンプを確認する方法
試行錯誤しながらLINEスタンプを作成したら、実際のトーク画面で作成したスタンプがどのように表示されるのかを確認しましょう。Lineクリエーターズスタンプを利用すると、自分がそのスタンプを使用した際と、相手が使用した場合とで、どんな感じに表示されるのかを確認できます。イラストの向きや方向などによって、自分が使用した時と相手が使用した時とで、異なる雰囲気となることは少なくありません。
もしもLINEスタンプを確認してみて、向きや方向、位置を変えたい場合には、スタンプ画像の展開として別のスタンプを追加作成しても良いですし、作成したスタンプを修正するという方法もあります。LINEスタンプは、自分が使うことも相手が使うことも想定したものの方が、ユーザーにとっては使い勝手が良くなります。
どのようなスタンプ画像展開をするかは、スタンプ作成前に決めておいても良いですし、仕上がったスタンプを確認した上で、思いついたアイデアも加えて展開するという方法もアリです。オリジナルキャラクターなら、いろいろなパターンに展開することで、固定ファンも増えそうです。

イラスト制作のことならオリラボに何でもお任せください!
あらゆるタッチに対応可能ですので、ご希望通りのテイストでハイクオリティなイラストを短納期で制作いたします。
ご相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。