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ロゴ製作初心者必見!ロゴデザイン初心者が陥りがちな、やってはいけないロゴ製作の方法とは

会社名やサービス名などのロゴデザインを考えようとした時、初心者は必ずと言って良いほど、やってはいけないデザインを作成してしまいます。ロゴなんて誰でも簡単に作れると思いがちなのですが、実は奥が深いものです。きちんとしたロゴデザイン製作に関する知識や経験がないデザイン初心者は、以下のようなありがちなミスを犯してしまうものなのです。

やってはいけない!ロゴデザインのNG事項

ロゴに関する事前調査をしない

製作するロゴの会社やその業界に関する事前調査を行わないでロゴを製作しても、クライアントが受け入れてくれるようなものは出来上がらないでしょう。例えば、食品業界の会社のロゴを製作する場合、食品業界のユーザー層を調べず、ユーザーは食品着業界の企業に何を求めているかを把握しないでロゴを作っても、ユーザーに訴えかけるロゴは誕生しないでしょう。

まずは業界の動向やユーザー層、競合他社のロゴなどを事前調査として調べてから、ロゴ製作における道筋を立ててください。早くロゴ製作に取り掛かりたいのに、事前調査なんて多少面倒に思えるかもしれませんが、クライアントが欲しいと思っているロゴを作るプロセスを大幅に短縮できる、必須の作業となります。

フォントを複数使う

新人ウェブデザイナーは、やたら変わったフォントを使ってロゴを製作してしまいがちです。面白いフォントを使うのも時には良いのですが、ロゴはできる限りシンプルなデザインであるべきで、かつ、意図したメッセージを確実に見ている人に伝えるものでなくてはなりません。

もし複数のフォントを使いたい時は、多くても2つまでとするべきですし、やたら細すぎるものやベタ過ぎるものは避けるようにしてください。あくまでも企業の意思やメッセージを視覚的に表したものがロゴであるわけですから、それにマッチしたフォントを選びましょう。これはと思うフォントが見つかったら、カーニングやスペーシングを駆使して、最良のロゴを製作するように心がけてください。

一般的なフォントをそのまま使う

これは前述の内容と少し被るのですが、一般的によく使われるフォントをそのまま使ってロゴを製作しても、全くiインパクトがありません。フォント選びは大変重要ですから、多少時間がかかっても、手を抜かずにしっかり考えましょう。

選んだフォントがロゴマークと一緒にしてもおかしくないかを見極めることも重要です。フォントを購入、あるいは自ら作成して、企業やサービスのイメージに合致するフォントを手に入れましょう。競合他社のロゴと比べた時に面白みの欠けるロゴであったら、きっと消費者は競合他社の製品を選ぶでしょう。一般的なフォントを使う場合は、カーニングやスペーシングを考えて微調整したり、文字の形を変えたりなど、意識的に競合他社とは違う雰囲気に仕上げるように意識してください。

複雑すぎたり抽象的すぎたりするデザイン

複雑だったり抽象的だったりするデザインは、一見良さそうに見えますが、例えばノベルティとしてボールペンにマークされたり、あるいはビルの看板に掲載されたりなど、大きさが変わることで印象がガラッと変わってしまうので要注意です。

抽象的なロゴは印象づけることはできても、何を意味しているか、わかりにくいことが多いです。また、複雑なロゴは小さくすると潰れてしまって、何が描かれているか分からなくなります。ロゴはできるだけシンプルで覚えやすいものが一番であり、競合他社のロゴと比べてユニークさが感じられ、かつ、インパクトのあることが重要です。

ありきたりなモチーフ

何かを発明したり発想したりすることを表したい時、多くのロゴでは電球を使っているのを目にしませんか。あるいは、優しさを表すためにハートを用いたり、環境保護のために手を描いたりするのもよく目にすると思います。ありきたりなモチーフを使うと、ロゴが普通すぎて、見ている人に覚えてもらいにくくなります。

ありきたりなモチーフを使えば簡単にロゴが出来ますが、それではインパクトに欠けてしまいます。なかなか苦しい作業になりますが、頭を振り絞って、まだ誰も使っていないモチーフを使うようにしてください。出尽くしていないアイデアが眠っていると信じて探してみましょう。

ロゴのトレンドを追いかける

ロゴにはトレンドがあります。例えばPinterestでロゴを検索すると、「○○年流行のロゴ」などといった感じで、その年のトレンドのロゴを調べることができます。不思議なことに、ロゴにも流行があって、例えば立体的なロゴが人気な年があれば、幾何学模様のようなロゴが人気の年もあります。

ロゴの製作において、このようなトレンドを意識してしまうと、次の年には急に陳腐化してしまいますから、絶対にやってはいけません。シャネルやエルメスのロゴは長い間同じロゴマークですが、いつの時代でも人々から愛され、信頼されています。ロゴのトレンドを意識せず、それよりも末長く愛されるロゴを考えてください。

特殊効果や色に頼る

ロゴは時として、モノクロで表現しなければならない時があります。モノクロで表現しなくてはならないのに、グラデーションを入れていたり、ドロップシャドウやエンボス加工などの特殊効果を入れていたりしたら、モノクロでは見えません。

洗練されたロゴは、モノクロにしても映えるものです。ロゴを製作する際には、モノクロで作ってみることをおすすめします。最初からグラデーションや明度を落とした色、特殊効果ありきでロゴを作ると、後悔してしまうことになるのでやめましょう。

ラスターイメージで作ってしまう

クライアントの指示がないからといって、ラスターイメージで作成してはいけません。ラスターイメージとはpixelで作られたイメージで、拡大するとpixelが見えてしまって、ロゴとして表現できなくなります。

クライアントの指示がなくても、ベクター画像でロゴを製作してください。ベクター画像であれば、pixelではなく線で作成されるので、拡大・縮小しても、ロゴの形が崩れることはないからです。

モノグラムで作ってしまう

モノグラムとは、2つ以上の文字を組み合わせて作成した文様のことで、会社名で言えば、IBMとか、HP、FedExが挙げられます。これらの会社が略称のロゴでも多くの人に認知されているのは、長い歴史の間で多くの実績を挙げることができたからです。新人のデザイナーは陥りやすいのですが、最初からモノグラムでロゴを作ってしまうと、会社のメッセージがうまく消費者に伝わらなくなるリスクが高まるので、絶対にやってはいけません。

モノグラムでロゴを製作すると一見かっこよく見えるのですが、会社の略称が認知されているとか、クライアントが略称で作成するように指示されている場合を除き、自分から積極的に作成するのは避けましょう。

何パターンもロゴを提案する

ロゴを提案するのは、2つか3つにしておきましょう。ロゴ製作において、たくさんのロゴの提案をすることは、クライアントにとって親切に見えるかもしれませんが、実は逆です。選ぶ方としては、できるだけ少ない選択肢から、じっくりと考えて選ぶ方が良いのです。そのため、ロゴの提案は少ない方が親切です。

「ワンコンセプトアプローチ」と言って、クライアントに提示するロゴデザインの数を一つに絞り、そこからクライアントの意見や要望を聞きつつ、完成品に近づけるという方法もあります。クライアントはロゴ製作において、たくさんの提案を見たいのではなく、自分の会社やサービスに最も適したロゴ案を見たいわけですから、多過ぎるロゴ案を提案しない方が良いでしょう。

デザインの盗用や悪用

素晴らしいデザインを見つけた時、それを元にして反転させたり、色を変えたりしただけで、自分のアイデアとして発表してしまうことが多々あります。これは立派なデザインの盗用ですから、よく自分で考えてアイデアを提出するようにしてください。

ブランドガイドラインを作成しない

ロゴは、提案してクライアントに受け入れてもらえば終わりではありません。提案したロゴのカラーコードやフォント、正しい使い方などを記載して、そのロゴが今後正しく使われるようにしましょう。

そうすることで、webサイトや印刷物の中で正しくロゴが扱われることになり、数十年、数百年愛されるロゴとなるはずです。

クライアントの要望を聞き過ぎてしまう

ロゴの製作の費用を支払っているので、クライアントの要望はどうしても聞かなければならないと思いがちです。しかし、実際にクライアントの要望を鵜呑みにしてロゴを作成してしまうと、とんでもない結果になってしまうことが多いものです。

もしクライアントの要望が行き過ぎているのであれば、なぜそれに納得できないのか、どうすれば解決できるのかを伝えるようにしましょう。もし、それでもクライアントが理解してくれないのであれば、クライアントの案と自分の案の両方を提案してみるべきでしょう。そうすることで、クライアントの案がおかしいことに気がついてもらえるはずです。ただし、クライアントの案がいつも間違っているとは限らないので、クライアントの案も聞いてみて、実際に作ってみてから、より良いロゴを提案するようにしてください。

ロゴデザインの製作に近道なし!

ロゴの製作に正しい道などありません。ロゴに限ったことではありませんが、デザイナーが作品を作るには、スケッチをすることから始まります。そして、解決方法を模索して完成品に近づけるというプロセスを繰り返すことで、独創性溢れる作品が生まれます。ロゴ製作はアイデアを駆使して、オンリーワンのものを誕生させなければならないので、とても骨が折れる作業です。その骨が折れる作業を楽しみつつ、ぜひ、最高のロゴ製作をしてください!

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