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VTuber用のキャラクターを作成する方法とは?イラストレーターに依頼する場合の注意点

VTuberが人気になって以降、さまざまなソフトやアプリが登場して、誰でも簡単にVTuberになれるようになりました。しかし、そういう既存のツールを使って作ったキャラクターの場合、どれも似通った見た目になるため、なかなかオリジナリティーが確立できません。では、オリジナルのキャラクターで勝負したい場合、どんな方法でイラストを用意すればよいのでしょうか。

なお、VTuberの場合、イラストだけでなくモデリングまでできる必要があります。「イラストも描けなければ、モデリングもさっぱり」という方も少なくないでしょうから、ここではVTuberになるための基本的な方法に加え、イラストレーターにVTuber用のキャラクターを依頼する際の、方法や費用相場、注意点などまでお伝えしましょう。

VTuberになる方法

今では既存のアプリだけで簡単にVTuberになれますが、オリジナルのキャラクターを動かしたいならイラストから作成する必要があります。そこで、イラスト作成の段階から押さえておきたいポイントを確認しておきましょう。

イラストの描き方

VTuberのためのイラストは自由ですが、描く方法としてはペイントソフトがおすすめです。PhotoshopでもClip studioでもSAIでもお好きなソフトを使ってください。無料でもFireAlpacaやGlipといった優れたソフトがあります。

使うペイントソフトが決まったら、実際にイラストを作成していくわけですが、特にこだわりがないならキャラクターは5頭身以上のスタイルがおすすめです。2頭身や3頭身などのキャラクターだと、パーツが細かく分けられないので単調になりやすいリスクがあります。

デフォルメキャラをシンプルに動かすだけならもちろんそれでもよいのですが、「キズナアイ」のような動きも表情も豊かな本格的VTuberに挑戦したいなら、ある程度の頭身が必要です。

また、絵のタッチもアニメ風がおすすめです。動かした時にダイナミックで目を引きやすいという利点があります。

どこを動かすかを決める

イラストを作成する前に、キャラクターのどこを動かしたいのかも決めておきましょう。見せる範囲によっても変わってきます。バストアップだけなのか、全身も見せたいのかを念頭に置いたうえでデザインすることが大切です。

たとえば、ダンスをキャラクターにさせるなら、下半身まで動かすことを考えてデザインしなければなりません。逆に、バストアップのみとする場合、体の動きが少なくなるので表情を豊かにする必要があります。

いずれにせよ、実際にイラストを描く前にどんなふうに動かしたいのかをイメージすると、何が必要なのかもわかってくるでしょう。

キャラクターは無表情に描く

キャラクターの表情ですが、無表情がデフォルトです。表情豊かにするのは動かしてからですので、動いていないデフォルトの状態は表情を付けずに描きましょう。体の向きや視線も真正面を向けるのがデフォルトです。

レイヤー分け

描いたキャラクターを動かすには、口や目などの顔のパーツや体の各部位に分けて描く必要があります。これをレイヤー分けと言います。基本は手前から奥へと分けることです。逆にすると間違いやすいので注意してください。後からでもレイヤー分け自体はできますが、最初の描く段階で分けておいた方がやりやすいのでおすすめです。

Live2Dを使ってイラストを動かす

VTuberのキャラクターを動かす方法はいくつかありますが、描いたイラストを動かすならLive2Dを使うのがおすすめです。Live2Dというのはモデリングソフトのことで、描いたイラストを加工することによって、動きや表情を付けることができます。

なお、Live2Dは無料版もありますが、無料のままでは使用できる機能が制限されます。初心者が最初に試すなら無料版でも十分ですが、表情も動きも豊かな本格的なモデルを作りたくなったら、PRO版への移行を検討しましょう。

顔の表情を読み取るソフトを用意する

Live2Dで作ったモデルを動かす場合、自分の顔の表情をカメラで読み取り、それをキャラクターに反映させる必要があります。そのためのソフトもいろいろあるのですが、Live2Dモデルには「Facerig Live2D Module」がおすすめです。

VTuber用のキャラクターをイラストレーターに外注して用意する方法

ここまで、自分で描いたイラストをVTuber用モデルとして動かしていく方法を見てきました。しかし、誰もができるわけではないことも確かなことです。イラストのスキルが必要ですし、VTuberの場合、そのイラストを動かすためにモデリングという工程も必要になります。スキルのない方がそれらをすべて習得するとなると、かなり時間がかかりそうです。

そこまでの時間も根気もないという場合は、イラスト制作を請け負ってくれるイラストレーターに外注するのがベストな方法ではないでしょうか。そこで、VTuber用のキャラクターのイラストを描いてくれるイラストレーターを探す方法をお伝えします。

完成済みを購入する方法とオーダーメイドで依頼する方法

イラスト制作を依頼できるイラストレーター探しの前に、依頼する際の基本的なパターンを押さえておきましょう。VTuberのキャラクターの場合、すでに完成済みのものを購入して使用するパターンと、一からオーダーメイドで作ってもらうパターンの2通りがあります。

完成済みの場合、安価で手に入れることができるのがメリットですが、要は汎用品ということですので、自分以外にも同じモデルを使う人が多数いる可能性があります。この場合、既存のアプリを利用するのと大差はないですから、オリジナリティーが欠けることは否めません。

単なる趣味としてではなく、企業の広報目的などで本格的にVTuberを始めたいのであれば、やはり他のどこにもないオリジナルのキャラクターを制作してもらうべきでしょう。その場合、オーダーメイドでの注文になりますので、それなりに費用がかかることは心得ておいてください。

ココナラ

ココナラとは、スキルを売買できるマッチングサイトです。イラストだけを扱うサイトではありませんが、イラストレーターもたくさん登録しています。VTuber用に制作してくれる人もたくさん見つかるでしょう。

また、他のスキル売買系のサイトと比べて、ココナラには多様な支払い方法が用意されていることもおすすめする理由の一つです。クレジットカード決済や銀行振込はもちろん、コンビニ決済もキャリア決済もできます。

なお、この手のサイトはどこも利用手数料がかかりますが、ココナラの場合、購入者の負担が5.5%、販売者の負担が22%となっています。

公式ページ

SKIMA

SKIMAもココナラのようなスキルを売買できるサイトですが、こちらはイラスト中心というところが特色です。ですから、VTuber用のイラスト制作やモデリングを請け負う人もたくさん見つかります。

VTuber関係の案件について、ココナラと料金相場に大きな違いはありませんが、SKIMAの場合、購入者は利用手数料を負担しなくてよいというメリットがあります。販売金額に応じて販売者が手数料を負担する方式です。

公式ページ

nizima

Live2Dでキャラクターを動かすなら、nizimaでイラストレーターを探すのがおすすめです。なぜならこのサイト自体、株式会社Live2Dの運営なので、ここで販売されるイラストもLive2Dのソフトを使って動かすことを念頭に作成されています。

完成済みのモデルを安く販売している人もいれば、購入希望者のイメージ通りにオーダーメイドで制作してくれる人もいるというように、VTuberになるためのさまざまな案件が見つかるのがよいところです。また、利用手数料を負担するのは販売者だけで、購入者が負担する必要はありません。

ただし、こちらで扱うのは2Dモデルのみで、3Dモデルは対象外であることに注意してください。

公式ページ

SNS等を介して直接依頼する方法

上記のサイト以外に、SNS等を使ってイラストレーターを探し、直接依頼するという方法もあります。この場合、契約の手続きもすべて自分たちでやらなければならないので面倒はありますが、サイトの利用手数料がかからないのがよいところです。

上で見たように、スキル売買系のサイトは、購入者に負担がなくても、販売者が比較的高額な手数料を負担しなければいけないところが多いです。イラストレーターのなかには、高い手数料を敬遠して直接受ける依頼のみでやっている人たちもいます。

イラストレーターの探し方はそう難しくないでしょう。Twitterならイラストレーターで検索して、プロフィールを見れば仕事の募集をやっているかどうかわかります。プロフィールでは依頼可能かどうかわからない場合でも、これまでのツイートを見ればだいたいわかるでしょう。それでもわからなければ、DMで直接聞けばわかります。

しかし、直接依頼する場合は、相手への配慮が必要です。少ない予算や短納期で一方的にお願いするのは迷惑ですので気をつけましょう。

VTuber用のイラストをイラストレーターに依頼した時の料金相場

イラストレーターによって設定する報酬は千差万別なので、VTuber用のイラストの料金相場もなかなか出しにくいです。しかし、5万円以下、5~10万円、10万円以上とざっくり分けて、それぞれの価格帯でやってもらえることはだいたいわかります。

5万円以下で請け負ってくれる場合のクオリティー

完成済みのイラストなら5万円以下で購入できるものも多数ありますが、こちらのイメージ通りに作成してもらう場合、この価格帯ではできることが限られます。モデリングとイラストだけなら引き受けてくれる人もいますが、実際にキャラクターを動かすことまでは請け負っていない人が多いです。

「動かすのは自分でできるから、なるべく費用を抑えたい」という方におすすめします。

5~10万円で募集するイラストレーターの場合

この価格帯になると、イラストの作成だけでなくレイヤー分けやキャラクターを動かす段階まで引き受けてくれる人が多数見つかるはずです。VTuberになるための知識がまったくない状態で、ある程度の予算はあるという場合は、すべておまかせできる人を探すとよいでしょう。ただし、引き受けてもらう範囲によっては10万円をオーバーすることもあります。

10万円以上かかるイラストレーターの場合

10万円以上と高額な価格設定のイラストレーターの場合、人気や実績があるなど他のイラストレーターにはない付加価値があります。クオリティーには問題ないので、あとはこちらの予算と絵の好みなどで決めることになるでしょう。ただ、人気イラストレーターになるほど報酬も高額で、数十万円以上になることもあります。

イラストレーターに外注した時の注意点

どのような方法でも、イラストレーターに外注してイラストを作成したもらった場合、その著作権がどちらに帰属するかをしっかり確認しておかなければなりません。再配布や商用利用が可能なのかは、個々のイラストレーターによって違います。可能な場合でも、別途料金が発生することがあるので注意が必要です。契約書を作成し、しっかり明文化するようにしましょう。

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