「かわいいは呪い」玉城きらさん。
玉城きらさんの魅力やルーツに迫るべくイラストの事だけでなく日常で影響を受けているものなど興味深い内容についてお伺いさせていただきました。
──絵を描き始めたのはいつごろからでしょうか?
物心着いた頃には描いていたと思います。保育園で配られる塗り絵も、裏の白紙の方に絵を描くような子どもでした。
──玉城きらさまと言えば「かわいいは呪い」かと思うのですが今の画風になったきっかけがありましたら教えていただけませんでしょうか?
高校生になった時に、JKブランドと言われるものや外見至上主義などの他人からの容姿のものさしで勝手にはかられる苦しさなどから、時に「かわいい」という言葉は自分を苦しめる呪いになるのではないか、と思い「かわいいは呪い」というテーマで絵を描き始めました。 これは初めて「かわいいは呪い」をタイトルにした絵で、2017年のものです。 最近リメイクもしたのですが、2017年のものはかわいいを纏っているのに苦しそうな表情をしているのに比べ、最近のはどこか吹っ切れた表情ですね。笑 この3年でだいぶ「かわいいは呪い」に対する心境にも変化があったと思います。
──ご自身でもイラストと同じメーク・ファッションでお写真投稿されてますがイラストを描く際ご自身できたいものなどを描かれているのでしょうか?
基本的にはそうですね。お洋服が好きなので、自分が着たくなるようなもの、見てくれた方が着たくなるようなものを心がけています。 お洋服をつくる事やデザインする事も好きなので、それをうまく絵にも取り入れていきたいですね。
──作品を作る際にインスピレーションをうける事柄またはモチベーションになる事柄がありましたら教えていただけますか?
インスピレーションというか、大体自分の中の負の感情だったり、大きく感情が動いた時に描いた絵は良いものが多いです。あとは好きな音楽を聴くとこうゆう絵が描きたいなーって思いつきます。 モチベーションは、いつも見てくれている方のコメントだったり、マシュマロやDMでいただく言葉などを見るとやる気が出ます。
──思い出深い作品はどの作品になりますか?
最近だとこの「武装」という絵です。
お洋服をメインに描きたい、魅せ方にもこだわりたい、という目標がうまくハマった作品だと思います。
まだ全然自分の絵柄や描き方を確立できていなくて、「武装」は塗り方や描き方など、その後絵を描くのにある程度のクオリティのボーダーになりました。
──1枚あたりの作成にどのくらいの日数かかるのでしょうか?
大体25〜30時間ぐらいなので、２日３日に分けて描いています。
──普段どんなアイテム(PC・ペンタブなど)を使って絵を描かれてますか?
Androidに板タブを繋いで、ibis paintというお絵かきアプリで描いています。 スマホに板タブを繋げる事が珍しいみたいで、大体の人に驚かれます。
──普段から心がけていること、大事にしていることはありますか？
「女の子」を否定しない事です。女だから受けた不快な思いや身体の不調など、嫌な事は少なくないのですが、それも含めて女の子だよね、助け合っていけたらいいね、他人も自分も肯定していけたらいいね、の気持ちは忘れずにずっと持ち続けたいです。
──お仕事の依頼はどうやって受けているのでしょうか？
基本的にはTwitterのDMが多いです。
ツイフィールの詳細を見てDMしてくれる方が多いので、丁寧な方が多く嬉しいです。
──お仕事を受ける場合に気をつけていることはありますか？
ありがたいことに、「きらさんの好きに描いてください」と言われる事が多いので、 依頼された方が求めているものの中で、どれぐらい私らしさを出すかは毎回挑戦です。 それで喜んでいただけた時はすごく嬉しいですね。
──絵を書く上で日々のルーティーンワークはありますか？
特にはないです。思いついた時、描きたい時にわーっと描くことが多いですね。 一度描き始めると没頭してしまうので、プレイリストで音楽を流しながら、この曲が流れたら一旦休憩、などで体調管理をしています。
──今後はやはり自分のブランドを展開など目指されていることや予定などございましたら教えてください
自分のデザインしたお洋服を届けたい、という気持ちはありますが、ブランド展開などは考えていないです。 ブランドを作ることが目標ではなく、私のお洋服を届ける手段の１つとして考えています。
玉城きらさんのオリジナルグッズはオリラボマーケットで発売中
