似顔絵を中心に、イラスト活動でオリラボマーケットでも活躍されているTOMMY★☆ZAWAさん。
TOMMY★☆ZAWAさんの現在に至る経緯や魅力に迫るべくお話をお伺いさせていただきました。
──絵を描き始めたのはいつごろからでしょうか?
物心ついた頃から絵を描いていました。高校のときに、美術系の進路も考えて教室に一時通ったのですが、断念。社会人になって、趣味で継続して描き続けてはいました。本格的にデジタルイラストを始めたのは、2020年からです。コロナウイルスの感染拡大のため、自粛期間に入り、なにか打ち込めるものを…と始めたのが、イラストでした。
──もともと別のお仕事をされていたようですが、2021年にフリーランス・イラストレーターとして活動されることなった理由などご教示いただけないでしょうか?
心身ともに調子を崩してしまい、前職を休職し、退職しました。少しずつ回復する中で、「心理カウンセラー」の資格を習得しました。20年の12月に、起業セミナーに参加をして、「人の心に伝えること」そして「行動を変えること」の重要性を学びました。そして、すこしでも「誰か」の「笑顔」の役に立ちたいと思ったときに、「似顔絵」を中心とした「絵」を仕事にしようと決心。「自分のために描いていた絵」が、いつの間にか「誰かのために描く絵」となり、いまに至ります。
──これまでのイラストレーターとしての活動についてご教示いただけませんでしょうか?
仕事にする前から、「似顔絵」を友人や家族に描いていました。
なので、SNSを経由して「似顔絵」をメインに活動しております。クラウドファンディングを開業と同時期に目標達成したため、多くの方の絵を描きました。「一年後も活動できているように」という思いをこめて、「TORAくん」というキャラクターを作ったのをきっかけに、キャラクター寄せの似顔絵も描くようになりました。ホテルとのコラボイベントや、年賀状のデザイン、プライベート用の似顔絵名刺なども作っております。
──TOMMY★☆ZAWAさまの今までの作品の中で思い出深い作品はどの作品になりますか?
キャラクターコンセプトをきちんと作った、「三兄弟」というキャラクターシリーズです。
家業の魚屋を営む「長男」、会社員の「次男」、大学生の「三男」。
それぞれ悩みを抱えているものの、寄り添って日々を生きているというものです。
カラフルではあるものの、どこか寂しさを感じるものとなっていて、みる人によって、重ねるキャラクターがあるように作りました。
──作品を作る際にインスピレーションをうける事柄またはモチベーションになる事柄がありましたら教えていただけますか?
拠点の熊本で、イラスト交流会が数種類あります。年齢性別そして経験もバラバラではあるものの、「絵を描く」共通点がある仲間と出会えます。
交流会で、他の方の素敵な作品に感動し、その感動が作品に反映されることが多いです。
モチベーションの維持に関しては、常日頃、絵を通じて「誰かの」「なにか」になることを意識しています。「楽しいことを何かしたい」と生活の中でアンテナを張っています。
──似顔絵の作成やグッズ販売してよかったと思えることがありましたらご教示いただけませんでしょうか?
会ったことがない方から、「感動した」と喜びの言葉を頂けることです。
画像を何枚か頂いて、頭の中でイメージして描くので、「なぜあの画像で、この絵が?」と驚かれるように心がけています。
喜んで頂けることが、一番わたしも嬉しいです。
グッズは、明るくかわいいイラストのものが多いので、「届きました!かわいいです!」と言われることが、次のグッズ作りのモチベーションにつながります。
──似顔絵などイラスト1枚あたりの作成にどのくらいのお時間かかるのでしょうか?
似顔絵は下書きから完成まで約1時間半ぐらいです。
幅広い絵柄で描いています。記念日のイラストなどは、日をわけて描いているので、もっとかかりますね。
通常のイラストもだいたい同じです。アナログでもデジタルでも、ほとんど変わらず「線画」に拘りを持っています。
──普段どんなアイテム(PC・ペンタブなど)を使って絵を描かれてますか?
下書きをGalaxy Noteで書いて、データをiPad Proに移行して描いています。
時間がないときは、Galaxy Noteだけで描くこともあります。
こっそり友だちと会っている時に、いきなり似顔絵を送ると驚かれますね(笑)。ツールはアイビスペイントとAdobeのFrescoをメインに使っています。
アナログで描くこともあり、ピグマのペンを細さをわけて使っています。
──普段から心がけていること、大事にしていることはありますか?
「似顔絵」に関しては、「相手のことを想うこと」を大事にしています。
描くまでに、ヒアリングをして、その方のSNSを過去までたどってみて、「人柄」を汲み取って描いています。
「イラスト」に関しては、「あたたかさ」や「癒し」になるような絵柄や色合いを心がけています。
仕事の基本は、誰かの困り事や辛いことの解決だと思っているので、すこしでも「絵」を通じてやっていきたいです。
──お仕事の依頼はどうやって受けているのでしょうか?
twitterやInstagramからのDMからが主です。定期的に、期間限定の似顔絵を呼び掛けしています。
あわせて、断られても諦めず企業に連絡をして、営業をかけたりしています。
地道にチラシはがきをお願いして、置いてもらえるところを探したりもしております。
──お仕事を受ける場合に気をつけていることはありますか?
イラスト交流会で、子どもとも交流するので、暴力的なものや性的なものはお断りするようにしています。
お互いの意見の相違がないように、先方にもラフを描いていただくことが、イラストの場合はあります。
似顔絵の場合は、コンプレックスに感じている顔のパーツをうかがうようにしています。
──日々のルーティーンワークはありますか?
毎朝キッチンタイマーで10分セットし、起きてすぐ絵を描いています。
前日に何を描くのか決めてやっています。
その日の絵を描くコンディションがわかるのと、ラフを描く早さが身に付きました。絵を描くには、想像力を使う「右脳」を鍛える必要があると思い、毎日できるだけやっています。
──現在今年の干支(えと)にちなんだ 「TORAどし展」を開催されますがどんな企画展でしょうか?
個展を昨年の夏にも、今回の会場である「未来会議室」で開催しました。コロナ感染拡大のため、あまり来場者がなかったのが残念で。
まずは、会場への恩返しがしたかったこともあります。加えて、今回は絵を描くことでできた「仲間」と何かしたかったので、企画をし、呼び掛けました。
展示を自分だけでするのは大変なので、「はじめての展示」をお手伝いするのも目的でした。会場には、QRコードを作品の近くに用意しています。作品が入り口となり、「人」と「人」が繋がれるようにという思いも込めています。
直筆でメッセージカードも書けるようにしていて、作品を仲間に返すときに届ける…という展示でもあります。
みる人にも、仲間にも私ができる「楽しいこと」が伝われば嬉しいです。
──その他告知されたいことがありましたら教えていただけますでしょうか?
展示会場には、常にはおりませんが、私がいる際はお声がけ下さい。似顔絵を通常よりお求め易く描いております。(人数制限あり。) また、限定のポストカードや仲間が作った画集も販売しております。 お世話になっている企業さま、イラスト交流会、熊本市内にあるシェアアトリエのチラシ等置いてありますので、どうぞお持ち帰りください。 2月には似顔絵のイベントも予定しておりますので、SNSの発信をどうぞ楽しみにお待ちくださいね。